きらり渥美のひとめぐりvol.01 吉田幸伸さん





 
vol.1

 
自然の力を引き出す養豚

 よしだ ゆきのぶ
吉田幸伸さん
「ウチならではの豚肉を」と
自然の力を信じ、抗生物質に
頼らずにおいしい豚を育てる



 安全でおいしい豚肉を届けたいと、薬を使わず広い敷地で豚をのびのびと育てている「吉田畜産」の吉田幸伸さん。家業を継ぐなら「ウチならでは」のことをしたいと、平成十八年から薬に頼らない飼育を始めた。

 きっかけは、高校卒業後に勉強を兼ねて働いた京都動物検査センターでの経験だった。家畜など動物のために作られた薬の安全性を確かめる施設で、動物の飼育には多くの薬が使われていることを知った。ここでの経験が今の取り組みにつながった。





 薬の使用をやめると言っても、既製品の飼料にもともと入っている。しかし薬を抜いた飼料を新たに作ることに、飼料メーカーは消極的だった。何社も交渉して回って、やっと作ってもらえるところを見つけた。
 ストレスのかからない快適な飼育環境で体にいいものを与え、豚が本来持っている自然治癒力を高める。始めてみると思うようにいかず、病気になる豚も出てしまった。試行錯誤の日々が始まった。





 先人もほとんどおらず、わからない事が多いなかで、吉田さんが大切に思っているのが人の繋がりだ。問題に直面して悩んでいると、自分の取り組みを人から聞いて、助けてくれる人が現れるのだという。

 「雨垂れ石を穿つ」という言葉が好きだと吉田さんは語る。  わずかなしずくが年月をかけ硬い石に穴をあける様が、一歩一歩努力を重ね続ける、吉田さんの生き方に重なった。






プロフィール

●1979年生まれ 田原市保美町出身

●好きな本や音楽
●最近の趣味
松下幸之助の著作、
『ドラゴンボール』『ブッダ』
はじめて買ったCDはB’z
アコースティックギターを
弾くこと



 


 

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